49名の参加者の中から、頂点まで登り詰めようとする二人、今、この決勝卓で、雌雄を決する時が訪れた。

片方は栃木のマジック界の古参ヤブキさん、今日はUWマーフォークを操って、予選ランド5-0-1無敗の予選2位で通過した。

もう片方は福島の強豪、ヨシカワさん、いつものように、WRトークンを使っている。そして予選ランドの成績も同じく、無敗の5-0-1で、オポ差で一位である。

珍しくも予選ランドで、二人は一回対戦して、勝負がつかずに、引き分けになった。試合後、お互い激励のために、“決勝で会おう!”と話したが、まさに有言実行、再び決勝卓で会う事になった。

但し、今回は引き分けという選択肢がない!相手を倒すか、相手に倒されるかしかない!

それでは、拙文ながらも、試合のレポートをお送りいたします。

1回戦:

先手を取ったヨシカワさんは初手を見て、すぐキープを宣言した。かなりのいいハンドだと予想される。

それに対して、ヤブキさんは、土地4枚のハンドを渋々キープ。

ヨシカワさんはまず平地をセットして、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》を召喚した。その島耕作とも呼ばれている風雲児の対処はマーフォークから見れば、相当難しいはずだ。

それを受けて、ヤブキさんは《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》を公開しながら、《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub(LRW)》をアンタップでセット。それは何を意味しているでしょうか。

続きのヨシカワさんのターン、少考して、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》を2/2にパンプして、アタックを行った。それはまさにヤブキさんの思うつぼ、

《危害のあり方/Harm’s Way(M10)》で《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》が自分の返り刃で倒れた。

でもそれにめげずに、ヨシカワさんはすぐに《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2号機を召喚。1号機を倒した喜びを味わうことなく、更なる脅威を直面するヤブキさんの顔が曇る。

次のヤブキさんのターン、島をセットして、《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》を召喚して、ターン終了とした。ヤブキさんの地味の動きに対して、ヨシカワさんが更に自分のターンで、

《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》を召喚しながら、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》を2/2にして、アタックして、プレッシャーをかける。ダメージが通って、Yabukiさんのライフが18に。

そのままだとダメージレースで負けてしまうと判断したYabukiさん、そこで、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》を召喚し、更に《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》をプレイして、先制攻撃を持つ

《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》をタップして、《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》でお互いのライフを18にした。

でも、これで、ヤブキさんがフルタップになった。それは、次のターンヨシカワさんは思う通りに動けて、妨害を受けない。

案の定、次のターンでランドをセットしたヨシカワさんからプレイされたのは、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》、もちろんお供したのは《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》3号機、4号機。

更に《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》と《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2号機がアタックし、ヤブキさんのライフが14になった。

その返しのターン、ヤブキさんは《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》と《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》でアタックを試みるが、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》4枚すべてライブラリから

引き出した《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》がその《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》と相撃ちを選んだ。

更にヨシカワさんは返ってきた自分のターンに、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2体とも場に放り込んで、《白蘭の騎士/Knight of the White
Orchid(ALA)》と《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2号機で

ヤブキのライフを10まで追い込む。次のドローで、あまり理想なカードじゃないと言わんばかりに、ヤブキさんは《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》を補充して、ターン終了を宣言。

そして、ターン終了時、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2号機が4/4へ出世を成し遂げた。さらに、自分ターンで《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2号機でヤブキさんを攻め立てて、ライフを6まで落とした。

その後、3マナを残して、《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》をプレイ。ヤブキさんは長考して、スルー。

何とかクロックを用意すべく、ヤブキさんは《航跡の打破者/Wake Thrasher(EVE)》を場に送り出し、《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で次のヨシカワさんのアタックを凌ぎながら、逆転を狙うが、追加された

2枚目の《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》が彼の最後の希望を打ち砕いた。

ヨシカワ 1 ヤブキ 0

サイドボード

ヨシカワ 

《迎え火のしもべ/Balefire Liege(EVE)》3、《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》2→《火山の流弾/Volcanic Fallout(CON)》3、《耳障りな反応/Guttural Response(SHM)》2

ヤブキ 

《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret(MOR)》4、《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》4、《航跡の打破者/Wake Thrasher(EVE)》2、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》2、《危害のあり方/Harm’s Way(M10)》1

→《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》4、《流刑への道/Path to Exile(CON)》2、《神聖なる埋葬/Hallowed Burial(EVE)》2、《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》3、

《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》2

その采配は吉が出るか、凶が出るか。

2回戦:

先手を取ったヤブキさんの初動は2T目の《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》に続き、3T目《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》をプレイした。

それに対して、ヨシカワさんは《風立ての高地/Windbrisk Heights(LRW)》をセットしてから、2T目《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》を召喚。

先制攻撃で思うように攻め立てられないヤブキさんに対して、3T目《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》でアタックした上、《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》を召喚。

先制攻撃がいなくなった隙を見て、《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》で攻撃を試みる、これは通って、ヨシカワさんのライフが17まで落ち込んだが、その返しのターン、《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》と《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid(ALA)》が攻撃して、更に《風立ての高地/Windbrisk Heights(LRW)》から《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap(SHM)》をプレイ。

ヤブキさんは《謎めいた命令/Cryptic Command(LRW)》で拒むが、《耳障りな反応/Guttural Response(SHM)》が飛んできて、《メロウの騎兵/Merrow Reejerey(LRW)》が《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap(SHM)》の凶弾に倒れた。

場が圧倒的に不利になったヤブキさんだが、ここで《銀エラの達人/Silvergill
Adept(LRW)》でアタック。ヨシカワさんはこれをスルー。そして、ヤブキさんから《神聖なる埋葬/Hallowed Burial(EVE)》が放たれた。

場に一時的な平和が訪れた。

だがこのひと時の平和がすぐに破かれた。《神聖なる埋葬/Hallowed Burial(EVE)》の返しのターン、ヨシカワさんが召喚したのは、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》+《幽体の行列/Spectral Procession(SHM)》!

全体除去を使ったヤブキは一気にピンチを迎えた。仕方なく《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》を出して、《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》を止めようとした上、

《変わり谷/Mutavault(MOR)》2体で果敢な突撃を行う。それは《幽体の行列
/Spectral Procession(SHM)》と《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》相撃ちした。

一見場はヤブキさんへ有利に傾けたと思われたが、次のヨシカワさんの行動は《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》2体召喚!!

場に《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender(LRW)》しかないヤブキさんからみれば、まさに悪夢である!!

それに対抗しようとするが、5マナで《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》を場に出すことから、ハンドにマーフォークがないことが明らかである。ほぼフルタップしたヤブキに対して、

《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》が襲い掛かる。それをスルーしたヤブキさんだが、その後4体目の《運命の大立者/Figure of Destiny(EVE)》の出現は最後の希望もふき取った。

ヤブキさん最後の行動はトップで引いた《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》をプレイすることのみだった。

さらにヨシカワさん追い討ちのように、追加した《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》を見て、投了を宣言した。

優勝おめでとうございます。ヨシカワさん!!

最後ですが、カバレッジを許してくださったヨシカワさん、ヤブキさん、ならびに主催のめんたいさんに感謝の意を送るとともに、これからもよろしくお願いいたします。

では、また今度。
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